写真:クリーンウェアを着たスタッフが蛍光灯の清掃をしている様子

クリーンルームとは、空気中の微粒子やホコリを除去し、汚染物質の量を所定の管理値以内に制御した特殊な環境です。

半導体製造業、製薬業、食品加工工場、バイオテクノロジー分野など、高い清浄度が必要な環境では、0.1μm~100μmという非常に小さな微粒子や細菌、ウイルス、ガスといった汚染物質が製品や実験結果に重大な影響を与える可能性があります。

ある一定サイズ以上の粒径となる汚染物質は気流に乗らず、空調設備の空気清浄機能だけでは除去できません。除去するためには、専門的なクリーンルーム清掃が必要不可欠です。

シー・エス・ビルサービス(以下CSB)は、国内トップクラスのエレクトロニクスメーカーの製造現場で培った技術力と盤石な教育体制、豊富な実績をもとに、効果的な清掃計画をご提案し、高いクリーンクラスに対応する清掃サービスを提供。お客様の課題解決に向けて製品製造や実験に最適なサービスを提供します。

CSBのクリーンルーム清掃の強み

大手エレクトロニクスメーカーの製造現場で培った清掃力

1996年の設立以来、CSBは日本を代表する大手エレクトロニクスメーカーの製造現場を主要取引先として、約30年にわたり多様かつ高度な品質要求に応えてきました。独自のノウハウは高く評価され、特に近年では大型半導体工場からのリピート発注が増加しています。

高品質な製品の製造に清浄な環境は不可欠ですが、清掃のために長期間製造ラインを停止するわけにはいきません。CSBは、お客様のビジネス運営に影響が出ないよう、清掃前に綿密な現地調査と詳細なヒアリングを実施します。お客様の環境や使用方法に合わせた課題解決型の清掃計画をその場で立案し、数多くの製造現場で磨き上げた効率的かつ質の高いクリーンルーム清掃を行います。

清掃スタッフの高い技術力と、それを支える教育体制

CSBには、さまざまなクリーンルームの清掃を経験してきたスタッフが多数在籍しており、高い知識と専門性を活かした正確な清掃作業を提供しています。

また、独自の教育施設を設置するなど、充実した教育体制もCSBの強みです。クリーンルーム清掃においては、社内向け動画教育プラットフォームを整備し、いつでもどこでも清掃方法を動画で学習・確認できる環境を構築。詳細な清掃マニュアルも完備し、スタッフの技術力向上と清掃品質の均一化に取り組んでいます。

さらに、清掃技術だけでなく、情報セキュリティやコンプライアンス教育にも力を入れ、お客様に安心してお任せいただける体制を整えています。

長年にわたり多様な分野で積み重ねてきた豊富な実績

CSBには、国内各地の製造業、医療・製薬工場、サーバールーム、大学や研究機関など、多岐にわたる分野での清掃実績があります。さまざまな現場での経験を有するからこそ、環境が異なる施設でも発塵箇所などの問題点を正確に把握し、的確な清掃計画を立案することが可能です。

特に高い専門性と技術力が要求される半導体工場のクリーンルーム清掃では豊富な実績を持ち、半導体メーカーの日本最大級となるクリーンルームの清掃も手掛けています。この信頼性から、ゼネコンやサブコンからも多数の依頼をいただいております。

業界別のクリーンルーム/サーバールーム清掃実績(2024年現在、小規模除く)

製造業 医療・製薬業 サーバールーム 大学・研究施設等
26箇所 6箇所 9箇所 4箇所
製造業 26箇所
医療・製薬業 6箇所
サーバールーム 9箇所
大学・研究施設等 4箇所

導入事例 MGCフィルシート株式会社様

プロによる精密清掃で工場の良品率が改善

MGCフィルシート様は、自動車やテレビ、携帯電話などに使用される特殊機能フィルム・シートを製造するメーカーです。原料となるポリカーボネート樹脂は静電気を帯びやすく不純物が混入しやすいため、製造環境であるクリーンルームの清掃は製品品質の担保に不可欠です。

CSBはMGCフィルシート様の3工場で数回のクリーンルーム清掃を実施しています。従業員様が行っていた清掃をCSBに委託いただいたことで良品率が改善し、その後全工場でのご依頼につながりました。また「従業員が製造業務に集中できるようになり、生産性も向上した。従業員間でも、清潔に保つことや清掃への意識が高まった」とのお声をいただいています。

CSBのクリーンルーム清掃フロー

クリーンルーム清掃は、室内設備や環境によって最適な作業手順・対応方法が異なります。CSBは、お客様の設備内容、作業環境、空気清浄度、適用規格に応じた最適なフローで、無駄な作業が発生しないよう効率的かつ確実な清掃を行います。

ここでは、基本的なクリーンルーム清掃フローをご紹介します。

クリーンルームの精密清掃フロー 搬入資機材の純水拭き及び梱包→資機材搬入→エアシャワー等での除菌→クリーンルームに搬入→天井裏→天井壁面→床面→床下→資機材搬出→確認終了

1. 搬入資機材の純水拭き・梱包

清掃資機材を丁寧に拭き上げてから梱包し、汚染源となることを防止します。これらの清掃用具や機器は日々メンテナンスを行っています。

2. 資機材搬入

適切に梱包された清掃用具や機器を前室まで搬入し、クリーンルームへの搬入準備を行います。

3. エアシャワー等での除塵

作業者はクリーンウェアを正しく着用し、エアシャワーで微粒子を徹底除去します。作業者自身の衣服や皮膚から放出される微粒子や細菌が汚染源とならないよう厳格に管理します。

4. クリーンルームに搬入

清掃用の資機材をクリーンルームに搬入します。搬入時に限らず、入退室時にはルールを徹底し、汚染拡大を防止します。清掃開始前には必ず作業内容や注意点の確認を行う朝礼(作業前MTG)を実施します。

5. 天井裏、プレナムスペースの清掃

クリーンルームの構造にもよりますが清掃は「上から下へ」が基本です。これに則り、天井裏やプレナムスペースから清掃を開始します。作業はお客様施設のクリーンワークや入室ルールに厳密に従い、常にクリーンウェアの着用状況やクリーンルーム内の行動に細心の注意を払いながら行います。

6. クリーンルームの天井面、壁面、床面の清掃

クリーンルーム内は天井面、壁面、床面の順番で清掃していきます。天井面、壁面を拭き上げ、その後クリーンルーム用掃除機とワイパーで床面の除塵と拭き上げを行います。

7. 床下、リターンスペースの清掃

床下やリターンスペースも他の箇所と同様に、クリーンルーム用掃除機での除塵とワイパーによる拭き上げを行います。

8. 資機材搬出

全エリアの清掃完了後、品質点検を実施。清浄度に問題がないことを確認し、使用した資機材を搬出します。

9. 確認・終了

お客様の最終確認をもって作業完了となります。

対応エリア

CSBは全国各地に拠点を設置し、拠点周辺のクリーンルーム清掃サービスを提供しています。主要拠点を東北、関東、九州に構え、特に首都圏と九州地域は全域をカバーしています。

主要拠点 札幌 仙台 福島 東京 厚木 名古屋 福島 長崎 熊本

お申し込みフロー

1. お問い合わせ

Webまたはお電話にてお問い合わせください。弊社サイトの「問い合わせフォーム」に現状の課題やご要望をご記入の上、お問い合わせいただくとスムーズです。また、お問い合わせ時に作業条件もご連絡いただけますと、より早いお見積りのご提示が可能です。

2. ヒアリング・現地調査

現地調査を行い、プロの視点で現状の課題やご要望をお客様からヒアリングいたします。

3. ご提案(業務仕様書・見積書のご提出)

ヒアリング・現地調査の内容を踏まえて業務仕様書を作成し、これに沿った最適な清掃計画や実施体制、費用についてご提案いたします。

4. ご発注

最終業務仕様書と見積書を承認いただけましたら、ご発注となります。

5. サービス開始までの準備期間

スムーズに業務を開始するために、専任スタッフが施設・設備等を把握し、最適な作業方法と手順を構築します。

6. サービス導入後

サービス導入後もお客様の声に耳を傾け、常に変化するニーズを把握します。継続して清掃計画の改善提案を行うことで、中長期的な管理計画案を策定し、お客様の製品製造や実験の品質向上に貢献するクリーンルームの整備に努めてまいります。

サーバールーム(データセンター)清掃

写真:クリーンウェアを着たスタッフがサーバールームの清掃をしている様子(1)

近年はほとんどの企業がデータ保管の為のサーバーを持ち、多くが専用のサーバールームもしくは外部のデータセンターを利用されています。サーバーにとって熱は大敵です。その熱を逃すために各サーバーはファンによる冷却を行っていますが、風と共に埃もサーバー内に巻き込んでしまいます。その埃が逆にサーバーの熱トラブルの原因となってしまいます。CSBはクリーンルーム清掃で培った手法にてサーバールームやデータセンター室内の清掃を行い、大切なデータをお守りいたします。

写真:クリーンウェアを着たスタッフがサーバールームの清掃をしている様子(2)

サーバールーム清掃紹介
パンフレットダウンロードはこちら